銘柄牛(ブランド牛)とは・・・
牛肉の銘柄(ブランド)は、産地(地理的表示)、血統(品種)、枝肉の格付け、
飼育法などにより、ある一定の基準を満たしたものに付けられているのが一般的です。
ここでは、数ある銘柄牛の種類についてほんの一部ではございますが、ご説明させて
いただきます。
岡山の銘柄牛
・千屋牛(和牛)
岡山が誇る黒毛和牛。
阿新地区(新見市を含む地域)で育てられた牛で、きめ細かい肉質と霜降りが特徴。
千屋は新見市北部に位置し、冬は岡山で降雪量が最も多くなり、寒さの厳しい地域。
この周辺の和牛の血統を遡っていくと、千屋の牛に繋がっているといわれる
「蔓牛(つるうし)」を輩出した地域で、松阪牛や神戸ビーフなど誰もが知っている
銘柄牛のルーツも千屋牛と言われている。
現在出回っている有名な銘柄牛は、ほとんど千屋牛がルーツになっていると言っても
過言ではない。知名度は低いかもしれないが、岡山は良質な和牛の産地なのです。
「牛の碁盤乗り」(1つの碁盤の上に4本の足を乗せて立つ)でも有名。
いま巷で千屋牛ブームが起こっているが、出荷量が少なく全国に出回ることのない
希少価値の高い和牛である。
また、千屋牛にまつわる以下の言い伝えもある。
“千屋牛(ちやぎゅう)物語”(千屋牛振興会)
西暦1850年頃、黒船が来航した頃じゃ。
備中国阿賀郡実村(現・新見市千屋)に
製鉄で大金持ちになった太田辰五郎がおった。
今後、砂鉄も将来は底をつく。
燃料の木炭もしかり。
耕地も少ないこの村に、後世まで
根付く産業はないものか…
そうだ!牛を飼おう!
牛は草があれば飼える。
糞は田畑のこやしになる。
良い牛は高値で取引される。
牛を増やせば村は潤うはずじゃ。
辰五郎は、新見の竹の谷集落の難波千代平の
良い牛を購入し、千屋に連れて帰り
牛の子を農家に預けて牛を増やしたんじゃと。
こうして生まれたんが「竹の谷蔓牛」。
それが千屋牛の祖先になったんじゃ。
昭和に入ってから、
和牛登録協会の創設者・羽部義孝氏が
日本の和牛改良のルーツを調査してみたところ、
なんと日本最古の「つる牛(系統牛)」が
岡山県新見市におったというのが、わかったんじゃ。
日本最古の蔓牛(千屋牛)は、
”和牛の中の和牛“というわけじゃ。
・おかやま和牛肉(和牛)
古くから良質な和牛の産地として知られている岡山では、千屋牛以外にも評価の高い
上質な和牛が育っています。
岡山県内の指定生産JA管内の農家の人々が、一頭一頭手塩にかけて育て上げた和牛の中でも
認定基準に合格したものだけに与えられる“銘柄”が『おかやま和牛肉』である。
岡山県内で生産され、県総合畜産センターで作成した肥育技術マニュアルに基づいて
飼育された黒毛和種で、格付等級が3等級以上、BMSがNO.4以上の規格を満たすものだけが
「おかやま和牛肉」として認められる。
筋繊維が細かく、和牛肉特有の風味と脂味があるのが特徴。
・蒜山ジャージー牛肉
ジャージー牛と言えば乳牛というイメージですが、実は肉牛としても生産されています。
ジャージー牛はもともと英仏海峡に浮かぶジャージー島が原産で、60年ほど前に
日本国内に導入されました。
「ジャージー牛」と聞くと輸入牛と勘違いしそうですが、蒜山ジャージー牛は
れっきとした日本国内で生まれ育った国産牛なのです。
蒜山ジャージー牛は、不飽和脂肪酸のオレイン酸を豊富に含んでいます。
オレイン酸は熟成中に芳香物質へと変化するので、牛肉の香りが良くなり、
脂が低い温度帯で解けるようになるため、食べる時に脂の口どけの良さを
感じることができます。
さらに、悪玉コレステロールを減少させる効果もあります。
蒜山ジャージー牛は、脂肪分が少なく赤身が多いお肉ですが、肉の旨みはしっかりあり、
なおかつ柔らかいのが特徴です。
美味しくて健康にもうれしいのが蒜山ジャージー牛なのです。
蒜山には約2,000頭のジャージー牛が飼育されており、日本一の頭数を誇ります。
飼育数が少なく希少性の高いジャージー牛を食肉として扱うのはとても難しく、
蒜山以外ではめったに口にすることができません。
・なぎビーフ
奈義町の肥育農家が生産する黒毛和牛および交雑種。
専用に設計をした配合飼料を専用車輛で各農場へ運搬して、与えています。
こだわりの飼育方法で育ったなぎビーフの品質は高く評価され、第10回全国和牛能力
共進会では優等賞第2席を獲得した実績を持っています。
・備前黒牛
ホルスタイン種の雌牛に黒毛和種の雄牛または、黒毛和種にブラックアンガスを
交配して生まれた生後8カ月令前後の雌子牛を主体に導入し、生後30ヵ月令まで
飼育管理をした肉牛で、枝肉規格3以上のものを目安とする。
黒毛和種の雌子牛(生後8ヵ月令前後)を主体に導入し生後36カ月令まで飼育管理
をした肉牛で、枝肉規格3以上のものを目安とする。
・備前黒毛和牛
黒毛和種の雌子牛(生後8ヵ月令前後)を主体に導入し生後36カ月令まで飼育管理
をした肉牛で、枝肉規格3以上のものを目安とする。
・作州牛
作州(津山市、美作市を含む地域)で飼育された牛。
柔らかい肉質で、きれいな霜降り肉。赤みを帯びた肉。交雑種。
口の中でお肉がとろけて、美味しさが口いっぱいに広がります。
なお、津山は国内でも珍しい「干し肉」の産地でもある。
その他主な銘柄牛
・神戸牛(神戸ビーフ)
・松阪牛
・但馬牛
・近江牛
・米沢牛
・飛騨牛
・宮崎牛
